マンスリーサポーターの募集

国が国民みんなに無条件で保証している制度に、なぜか自分がもれてしまったらどうしますか?『その保証にどうしても合わないんです』『あ、そういう方は自己責任で』と言われてしまったら。普通の学校に行かない子どもたちは、教育の無償化制度に預かれません。学校に行かないという選択は、簡単ではありません。合わないかも、となったら、親子は大概悩みます。本人の特性やその原因、現実に得られる選択肢、何よりも本人の希望によってベストな選択が何かを迷う。そういう親子の葛藤の末に、やはり別の場所を探し始める時、それはもう、問題などではなく、尊重されるべき人生の選択だと思います。サイズの合っていない靴で過ごせと言われてもどうしても足が痛くてつらい、だから、自分に合う靴を探したい、もしくは裸足で過ごしたい。そういう切実なものです。ところが、その選択に至ると、本来誰でもうけられるはずの、教育費の無償化サービスからはこぼれ落ちてしまいます。

フリースクールの全国平均費用は月約3万3千円。それでも多くの場合、楽ではない経営を志で頑張っているのが現状だと思います。ただ、払う方にとっては、大変な負担です。そんな費用が払える家庭の子どもばかりではありません。くまのびの現在の参加費は、年額1万2千円。つまり月1000円です。どうやってそれでやっているのかはHPに載せていますが、なぜそうするのかといえば未来を担う子どもたちの育ちの場は、本来社会全体で支えて無償で受けられものであってほしいと思っているからです。

民間の小さなフリースクールは、個人の意志と尽力で立ち上げ、最初は個人の力に大きく頼って運営しているケースが少なくありません。そこから持続可能な体制に移行できたところは存続・発展し、その前に支える個人に何か起きて続けられなくなった場合は、終わりになってしまいます。私たちは、存続と発展をめざしています。そのために、新しいチャレンジをはじめます。

 

月額一口500円のマンスリーサポーターを、300人作ることをめざします。

実は、声を大にして寄付を求めようと思うまでには、時間がかかりました。国の認可しないフリースクールをするなら助成のないのは当然、自分たちのお金でなんとかするのが当たり前と考えていたのです。それって、「公教育に合わなければ自己責任で、フリースクールの高い参加費を負担するのは当たりまえ」という発想と何も変わらない、そういう考えに自分自身がしばられている、ということに気がついたのです。

そこから発想を転換して、自分たちなりの考えを練っていきました。”くまのびマンスリーサポーター”の、基本理念、それは、多様な子どもの育ちの場を、公的助成の代わりにクラウドで支えるシステムを作る。社会の変化と国の政策のギャップの間を、変化を認めている方々みんなで、広く浅く支えてもらう。というものです。ひと月に一回、カフェ代程度のご支援でOKです。熊野の限界集落から教育と生き方の新しい可能性を、ともにこの世界に実装していくメンバーになってください。

 

限界集落のフリースクールに若者を雇用したい

支援の主な使い道は、常勤スタッフの雇用です。一にも二にも、必要なのは人の力です。デモクラティックスクールの特徴は、参加者みんなで力を合わせて運営していること。みんなでサポーターを増やし、みんなで採用活動をし、自分たちに必要な人に来てもらう。希望があれば食とすまいは提供できます。雇用は十分に可能と考えています。ここだからこそできるユニークな雇用を、常識にしばられずに生み出していきたい。これはそういうプロジェクトです。

生きづらさを抱えて子供時代を過ごすのか、認めてもらって安心して過ごすのかは、一人の人生を大きく変えます。それが未来の社会に与える影響は、小さくないと私たちは考えています。日本で生きづらさを抱える子どもたちは、統計的には増え続けています。一つ一つの場所は小さくとも、まちがいなく必要とされている場所です。賛同のご支援を、心からお待ちしています。

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