よくある質問(2021年5月時点)

実際にこれまでいただいたことのあるご質問です。
主にここでの具体的なことで、よくある質問をあげました。

参加を検討する方の参考になりそうなQ&Aをあらたに受けたら随時書き加えて行く予定です。

 

デモクラティックスクールの内容に関する質問は、了解して見学に来られる方が多くここではあまり実例がないので、参考にデモクラティックスクール総合情報サイトのQ&Aをご参照ください。

http://democratic-school.net/index.php/81/

ここには、実績のあるデモクラティックスクールの方々の経験に基づいた答えがそろっています。くまのびは経験値の浅いスクールなので、諸先輩の回答は、くまのびにとっては自分たちの経験というより指針というほうが大きいです。特に卒業や卒業後に関しては。指針を大事に経験を重ねていこうと思います。

 

・公立の学校との関係はどうなっていますか?出席の扱いはどうなりますか?
→籍のある公立の学校と連絡をとり合います。

現在の関係校との間では、月ごとにくまのびから出席記録を提出し、くまのびでの出席をその学校の出席と認定して頂いています。

ちなみに、その決定は学校単位で校長先生の裁量になるので、くまのびとの関係がすでにできている学校以外の公立校に籍を置く子どもが通うようになった場合、その新しい学校との関係作りから始まることになります。

校長先生の判断は教育委員会とも連携してますので、教育委員会にも必要であれば理解と協力を求めていきます。
小中学校に関しては、出席認定がなくとも卒業年度がくれば卒業できます。出席認定をとるのは義務ではありません。

ニーズは双方にあって、公立校側としては、在籍している子どもへの責任から状況を把握しておきたいというニーズがあるようです。現在の関係校とは良好なお付き合いで、子どもが望んでそこにいて心身共に健康であることが確認できていれば、それ以上の働きかけはなく尊重されています。

本人側の具体的なニーズは、ここではまだ事例がないのですが、例えば通学定期の発行が認められるための必須条件のようです。(※通学定期に関しては、それがあれば必ず認められるというものでもなく、各校で保護者の方が苦労して交渉して認められてきたもののようです。)

そのほかにも、公立校に本人意思で行ってみたくなるときなど、関係が保たれているほうが安心というメリットはあると思います。

 

参加費がずいぶん安いと思いますが、それでどのようにして運営しているのでしょうか?
→ 使えるものをただで使わせてもらい、ランニングコストを押さえています。

もと小学校の木造の廃校舎を新宮市に許可を得て複数の団体(人はかぶっていますが)で使用・管理しています。

水光熱費などの経費の部分は、同じ施設をくまのび以前から利用している活動『共育学舎』と、『パン工房木造校舎』の事業がまかなっていて、非営利であるくまのびは免除してもらっています。現在のスタッフはボランティアです。

公立小も全校で50人を切る田舎の過疎地での運営ですので、都市部やその通学圏での運営と同じモデルを採用するのには難しさがあります。

持続可能な運営のために、身の回りの社会資源、さらにそれを囲む自然環境を工夫して取り込むことを常に模索しながら進んでいます。

 

移住した場合、住むところや仕事の地域事情はどんなものでしょうか?

<住まい事情>
→地域には事実上の空き家状態の家がたくさんありますが、売り物件や貸し物件は多くないです。田舎あるある状態と言えます。行政によるマッチングサービスも十分に進んでいるとは言えません。

ただそれでも、地域には昔から都市部からの移住者がいろんな形で入り続けています。とりあえず入れるところに移り住んで、地元で人のつながりができる中で、希望に合う空き家との縁ができていく、というパターンが多いように見受けます。

ご家族で移住されるご希望のある方は、まずはご相談ください。私たちがその時知りうる情報をお伝えします。

常に公募している公営住宅もあります。いわゆる団地ですが、熊野川町に定住促進住宅というものがあります。くまのびから車で15分くらいです。https://www.city.shingu.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=19436

家賃は、3DKで2万円以下からのスタートで、入居3年目になると値上がりするシステムです。

空き家の家賃は、物件の状態と大家さんの事情によって幅がありますが、公営住宅の家賃前後であると思います。

また和歌山県には、県外から移住する方対象の、空き家の片付け補助、改修補助金というものがあります。そちらもご参考にどうぞ。
https://www.wakayamagurashi.jp/house/support-system

 

地域の行政局も、移住を希望して相談する方にはていねいに対応してそのとき行政局にある情報は伝えてくれたり、誰か人を紹介してくれたりしてきていますので、行政局にまずは相談してみるというのも良いと思います。

くまのびは新宮市熊野川町にあり、管轄は熊野川行政局になりますが、田辺市本宮町もすぐとなりです。田辺市本宮行政局の情報も役立つ可能性があります。

<仕事事情>
くまのびから車で30分の市街地である新宮市のハローワークには、介護や清掃、土木、ホールスタッフなど、普通の地方都市にあるような求人が常にあります。

私たちが知る移住者の方は、個人でゲストハウスやカフェ、菓子製造やケータリングなどの自営業を営んでいる方が多いです。畑や稲作を自給のためにしている方も多くいます。自営業+自給+ちょっとアルバイトや単発の仕事で補充、など、一つの雇用の収入だけでなく組み合わせ収入の人が多いというのが、これまでの地域性だと思います。地域には、梅やみかんなどの農業系季節バイトもあります。

また、地域はインターネットの通信環境も整っています。ほぼ全戸に光通信ケーブルが通っています。オンラインでお仕事のできる方にとっては、問題のない環境だと思います。